2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『蒼の皇子』

うっかりしていたが、4月14日は、ハヌマンの誕生日だったそうな。 それに偶然合ったのは吉兆と解すべきだろう。第1部の邦題が決まった。 『蒼の皇子』 上巻が『ラーマーヤナ1』、下巻が『ラーマーヤナ2』である。 ついでに各パートのタイトルを記しておく…

悪役のカルマ

マンタラーというキャラはアショーカ版では他のどの版にも増して悪役に描かれている。 物語冒頭からラーヴァナをからませるのはアショーカ最大の工夫の一つだが、マンタラーをラーヴァナの手先としたのは、そこから当然生まれる形ではある。 従来の諸版では…

魔術師は誰だ

初稿を書く Zoom 980 万年筆の筆の「すべり」が今一つで、そうすると原稿もはかどらない。今日はそれでも仕事を続けたくなったので、途中で Zoom 101 に換えて、一章あげる。障碍があっても翻訳を続けたいと感じたのは第3部に入って初めてで、ようやくノっ…

おのれの正体

ラーマはヴィシュヌの化身(アヴァター)だが、本人はそのことを知らない。その点ではパラシュラーマも同じで、だから二人は『ラーマーヤナ』の中で対決できる。 ラーマの後のヴィシュヌの化身であるクリシュナは、自分が神の降臨であることを自覚している。…