ゲラの校正

 作業は『樹海の妖魔(仮)』上巻初校ゲラ続き。


坦々と、
ひたすら坦々と、
入っている赤字を確認し、
これはOK、
これはこういう風に修正、
としていしてゆく。


 時に
ちゃうちゃう、それはあんたの勘違いじゃ、
いや、そうじゃない、こちらの意図はこうなのだ、
原著者はこう書いているのだ、
ええい、何でもかんでも機械的に直すのはやめてくれ、
どわあああ、なんでこんなバカな訳をしていたのだオレは、
ひいいい、変換ミスです、はい、
と、髪をかきむしり、
あまりのことに思わず立ちあがってペンを叩きつけ、
そのまま飛びだして団地を一周、
息も絶え絶えにもどってくると


ふたたび
坦々と、
ひたすら端々と、
チェックを続ける。
(「坦々」と「端々」が混在していますが、どちらに統一しますか)