星空

 昨夜は遅くなり、タクシーを降りて見あげると
オリオンとシリウスが南の空にかかっていました。
あの星々が美しく輝きだすと、寒くなります。


 そういえば、『ラーマーヤナ』では
あまり星空は出てきません。
占星術は古くからあり、
物語の中でも何度か話に出てきます。
月すなわちチャンドラも
時に重要な役割を担っています。


 ですが、夜空を見あげて、
星の世界に想いを飛ばすことはない。
なぜなのか。
少し気になります。
天界は神々(デーヴァ)の領域
だからでしょうか。


 昨日は編集部へ行ってきました。
 『樹海の妖魔』下巻巻末の「資料集」のゲラを届けがてら、
もろもろ打合せ。
時間はありませんが、
まだまだやるべきことはたくさんあります。
褌を締めてかからねばなりません。


 『ラーマーヤナ』第三篇『樹海の妖魔(仮)』は
「(仮)」がとれて、正式のタイトルとなりました。


 カヴァーのサンプルも見ることができました。
これまでとは対照的に、淡いクリーム色が
背景の地の色。
そこに「樹海」をあらわす密林のイメージが
かすかに浮きあがる。


 純白という手もあるかなと思っていて、
検討もされたようですが、
結局却下になったそうです。


 ということで
来年1月上旬の発売
めがけて、最後の追いこみです。
息切れしてはいられません。