男どもよ! その2 妻の役割

 『樹海の妖魔』上巻再校ゲラ校正続き。


 合間にこの上巻の巻頭に入れる予定の
「これまでのあらすじ」
の原稿を書く。


 上巻の頁数はぎりぎりのため、
これを入れるために
再校をチェックしながら
頁数を減らす。


 具体的には
最後のページが
1行ないし2行だけで
終わっている章の
文章を手直ししたり、
代名詞を替えたりして、
行数を減らす。


 念のため、
1行しかないページは
全部なくなるように調整。


 男についての引用もう一つ。

 「こわがらなくてもいいんだよ、だんなさま。
こわくて夫にはできないことをやるのは
昔から女の宿命なのさ。
女より勇気があると
男が自分をごまかす
ほんとうの理由はそれさ。
男のもろい自我は
ほんとうのことにはつぶれちまうからさ……」

第一部「平和」21章 254pp.


 アショーカは、男だが
男の本質をさらりと、
しかし有無を言わせず
提示するのがうまい。


ラーマーヤナ』の中でも
女性の視点から書かれた部分が
分量も多く、
精彩を放っているのと
通じているようだ。


 そういえば、
読者カードの反応にしても、
ぼくの周囲の人びとにしても、
今のところ
この物語に夢中になってくれるのは
女性が圧倒的である。