「グーグル詰め」ノート

 なんと、すでに日本語訳が存在していたのだった。


 しかも昨年9月29日にポストされているから、
各言語版の中でも最も早い時期ではないか。
ちなみにオリジナルは9月12日のリリース。


 考えてみれば、
いちいち著者にことわる義務はないので、
著者サイトのリストに載っていない翻訳が
他にもあるだろう。


 それにしても検索はしてみるものである。


 まあ、ある作品の翻訳は
種類が多ければ多いほど
読者にとっては利益になる。
ふつうは作者が死んでウン十年も経ち、
著作権が切れたものでないと、
複数の翻訳は出ない。


 今回は作者がクリエイティブ・コモンズのライセンスで
公開してくれているので、
こういうことが可能になった。


 ちなみにイタリア語版も二つある。
ほとんど同時にポストされているから
おそらくたがいに独立してやったのではないか。


 もっともクリエイティブ・コモンズ自体は
将来はともかく、今のところ
ネット上だから可能なのであって、
従来の紙媒体ではやはり無理だろう。


 著者自身、ネット上のデジタル版と紙版は
明確にわけて考えている。
この辺のことは
SOMEONE COMES TO TOWN, SOMEONE LEAVES TOWN の序文にくわしい。


 タイトルについてや、
訳注めいたことを書くつもりだったが、
先行翻訳をみつけてしまったので、
また後日。